フレドリック視点
「ベイビー、落ち着いて。これって実はすごくいい話だと思わない?」
さっき電話越しに俺が怒鳴ってから、ポーラが同じことを言うのはもう何回目か分からない。
「じゃあ教えてくれよ。」俺は苛立ちながら吐き捨てた。「何がそんなにいいんだ?その態度、本当にイライラするんだよ、ポーラ。ここ一時間の出来事を全部話したのに、お前は同じことばかり繰り返す。そんなに名案があるなら、はっきり言えよ!」
「あらあら、最近ずいぶん機嫌が悪いのね、フレドリック坊ちゃま。」彼女はからかうように笑った。「私にまで怒るなんて。でも今回は許してあげる。正直、電話じゃ話せないの。後で会いに来てくれる?」
壁の時計は午後七時を指していた。家の空気がこんなに張り詰めている中で出かけるには、まだ早すぎる。
「十一時にそっちの屋根裏部屋へ行く。祖母はまだ寝てないからな。」俺は答えた。
「分かったわ、ダーリン。ゆっくり来て。今はまず落ち着いてね。それまで私はバスタブでのんびりしてるから。」
ポーラはいつだって、ほんの少しだけでも俺を笑わせることができる。彼女の甘さは、張り詰めた神経を癒やす薬みたいだ。彼女の美しさで