第57章

第57章

その後の数日間は、邸宅の中で穏やかに過ぎていった。レオンとカイオは仕事のルーティンに戻り、会社での責任を分担していた。ここ数週間の混乱が徐々に収まり、空気は再び平穏を取り戻しつつあった。レオンが妻に与えたかった、まさにそのような静けさだった。

イシスは家で過ごすことを好んだ。彼女とロージーは、ほぼ毎朝アトリエで何時間も一緒に過ごした。

「すごく綺麗になってきてる」

ロージーはイシスのキャンバスを覗き込みながら褒めた。

「光の捉え方が本当に独特よ。誰も真似できないわ」

イシスは少し照れくさそうに微笑み、腕についた絵の具を拭った。

「ボラボラの影響だと思う……あの場所の色がまだ頭の中に残ってるの」

「旦那様の影響もあるでしょ?」

ロージーがからかいながらくすくす笑った。

イシスは頰を赤らめ、わざとキャンバスに集中するふりをした。

「少しは……ね」

彼女は微笑みを隠しながら答えた。

外では芝刈り機の遠い音が聞こえ、生活が着実に続いていることを思い出させた。レオンは一日中、短いメッセージを送ってきては彼女の様子を気遣った。夜は一緒に夕食を食べ、彼は以前よりずっと穏や
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