第76章
屋敷の図書室で、Mollyは本棚の上部を最後に軽く埃を払い、踏み台から慎重に降りた。顔を上げると、Rosieが指輪をいじりながら棚の間をゆっくり歩いているのが見えた。
「誰か天国にいるみたいね……」
Mollyは笑いながら、埃払いを腰に当てて言った。
Rosieは現実に引き戻され、頰を赤らめた。
「私? まさか……」
と小さく笑った。「ただ……まだ信じられないの。Caioのこと……プロポーズ……全部が本当に起きてるなんて」
Mollyは興味津々で近づいた。
「もう一回見せて」
と優しくRosieの手を取った。「わあ、Rosie……彼、本当に気合い入れて選んだわね。この指輪、すごく綺麗」
「自分で選んだって言ってた」
Rosieは誇らしげに輝く宝石を見つめながら呟いた。「私に似合うものを選びたかったんだって。彼が跪いた瞬間、気絶しそうになったわ」
Mollyは笑った。
「私も気絶するわ。もしくは、ちょっと大げさに気絶したふりをするかも」
Rosieは嬉しそうに笑い声を上げた。
「バカね! でも……」
彼女は自分の腕を抱きながらため息をついた。「すごく幸せよ