第79章
警備員たちは車の中で、Leonのマンションの明るい窓を見つめながら、それぞれに thermosのコーヒーカップを持っていた。
「上ではきっとぬくぬくと……しかもずっとセックスしてるんだろうな」
助手席の男が愚痴りながら、スマホで出前がもう出たかどうかを確認した。
「そんなにできるわけないだろ」
運転手がシートに体を預けながら反論した。
「きっとタダラフィル使ってるぜ。あの歳じゃもうあそこは昔のようにはいかねえよ」
運転手はゆっくり顔を向け、同僚をまるで世界一の馬鹿を聞いたような目で見つめた。
「四十過ぎでも、お前よりよっぽど男らしいだろ」
もう一人は鼻を鳴らして目を回した。
「だったら絶対何か使ってるんだよ」
「それともお前が軟弱なだけだ」
運転手はコーヒーを一口飲んで言った。
空に雷が轟いた。二人は思わず上を見上げ、再び建物の正面に視線を戻した。
ホールの照明が一瞬、ちらついた。
二人は、間もなくあのエレベーターに上がってくる地獄など想像もしていなかった。
「ずっとあの窓を見張ってるのが俺たちの仕事かよ」
「仕事だからな」
運転手はフロントガラスの水滴を拭