第52章

第52章

カイオはリビングルームのソファに寄りかかって座り、頭の中を駆け巡る考えが止まらなかった。

レオンは完全に恋に落ちているようだったが、カイオだけが知っている事実があった。あの結婚は契約から始まり……金が絡んでいた。

「くそ……」彼は顔を両手で擦りながら呟いた。

その時、ドアが開き、ロージーが紅茶のカップを持って入ってきた。彼女の優しく注意深い視線が、彼に向けられた。

「大丈夫、愛しい人?」彼の緊張した表情に気づいて尋ねた。

カイオは顔を上げ、咄嗟に笑顔を作ってごまかした。

「ああ、大丈夫だ。特に俺たちの間は……」そう言いながら立ち上がり、彼女に近づいた。

ロージーは眉を寄せて不思議そうにしたが、彼が腰を引き寄せるままになった。カイオは優しく唇にキスをし、その仕草で自分の緊張が少し和らいだ。

「え、そうなの?」彼女は微笑みながらからかった。「気になっちゃうわ。」

「ずっとそばにいてほしい」彼は感情を込めて言った。

ロージーは驚いて瞬きした。

「でも、私はいつもそばにいるわよ、カイオ。」

「わかってる」彼は深呼吸をし、彼女の手を握った。「でも、違う形がいい。」

「どんな形?」彼女
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