第51章
レオンはイシスを、まるで運命から託された儚い宝物のように大切に世話した。家に着いて以来、彼は彼女を長く一人にすることはなかった。
抱き上げて寝室まで運び、丁寧にベッドに横たえ、周りに枕を整えて快適にさせた。
「これで少しは楽になったかい、小さな人魚?」彼は彼女の髪を優しく撫でながら尋ねた。
「少しは……」イシスは弱々しく微笑んだ。「でも、ちょっと大げさすぎるわよ。」
「大げさ?」レオンは小さく笑って彼女の額にキスをした。「違うよ。ただ、自分の大切なものを守っているだけだ。」
彼の目には優しさがあり、それ以上の感情が溢れていた。イシスの心臓を高鳴らせる何かがあった。レオンはただ守るだけではなく、完全に心を捧げていた。一つ一つの仕草、一つ一つの触れ方で、彼女が自分にとってどれほど大切かを伝えていた。
彼女が起き上がろうとすると、彼は優しく制した。
「そんなこと考えないで。まだ体が弱っている。」
「レオン……私は大丈夫よ」彼女は彼の顔に触れながら呟いた。「そんなに心配しなくても。」
彼は彼女の手を取り、キスをした。
「君を失いかけたんだ、イシス。足元から地面がなくなるような感覚が