第7章
ロージーがお盆を手に廊下に現れた。紅茶とビスケットを載せている。
「また自分の考えと喧嘩してるの?」口の端を上げて微笑みながら、ソファ脇の小さなテーブルにお盆を置いた。
「私が? まさか……ただ……いろいろ整理してるだけよ」イシスは取り繕ったが、動揺した声ですぐにばれてしまった。
「ふーん」ロージーは片方の眉を上げた。「その『いろいろ』に名前はあるの?」
イシスは腕を組み、庭に面した大きなガラス窓を見つめた。
「ええ……とても綺麗な顔をしていて、目もちゃんと開けていないのに私の判断力を奪っていくの。」
ロージーは小さく笑った。
「もう、すっかり魅了されちゃってるじゃない。まるでおばあちゃんが昔話で教えてくれたようなお話ね。あとは王子様がキスで目覚めるだけだわ。」
イシスは下唇を軽く噛み、無意識に浮かぶ笑みを抑えようとした。
「もし目覚めたときに……馬鹿だったらどうするの?」
「そのときはさっさと踵を返して次に行けばいいわ。でも……もし彼があなたが夢見ていた通りの人だったら?」
その問いが彼女の胸に深く響いた。イシスは再び窓の外を見つめた。
「実は一番怖いのは、あの狂った女が言