マティルダの視点
ポーラが治療を受けている部屋のドアの前で、私は足を止めた。あの女と顔を合わせるのが怖くて、どうしても気が進まなかった。
「どうした?」とフレデリックが尋ねる。
「あの……私、ポーラの中にまで入って顔を合わせたくないんです。フレデリック、あなただけで行ってきてください。私はここで待っていますから」
「さあ、行きましょう、フレデリックさん」
ドアのそばに立っていた男が私たちを見つめ、扉を開けようとそちらに向き直った。そして、私が油断している隙に、フレデリックが私の手を素早く、そしてしっかりと掴んだ。
私に引き返すチャンスなど与えてくれず、彼は半ば強引にポーラの部屋へと私を引っ張り込んだ。そして、最も恐れていたことが現実となった。私を連れたフレデリックが入ってきたのを見るやいなや、ポーラの表情が劇的に歪んだのだ。
「ちょっと、デイブにはフレデリックだけって言ったはずよ!誰よ、その女を連れて入ってくるなんて聞いてないわ。ねえ、そう言ったでしょ、デイブ?」ポーラは目の前にいたデイブを激しく叱り飛ばした。
それを見て、私はすぐにフレデリックの手を振りほどき、「やっぱり帰ります」