マチルダの視点
私たちは庭で夜を過ごし続けた。フレドリックは鳴り響くスマートフォンに目もくれず、電源を切ろうともしなかった。少し気になったので横目で見てみると、ポーラからの着信だと分かった。あの女は諦めることを知らず、どこまでもフレドリックを追いかけ回すつもりなのだろう。言うまでもなく、彼女の愚かな行動のせいで、世の女性たちが切望するすべてを失ってしまったというのに。
「彼女は君よりもさらに厄介だ」と、フレドリックは彼女と私を比べて言った。イラッとした。私の場合、性格を比較する基準が「厄介かどうか」なのだろうか?
「彼女がそんなことをするのは、まだあなたのことが好きだからですよ。フレドリックさん、あなたと別れたいと思う女性なんていませんから」
「君も含めてかい?」
私は彼をじっと見つめた。今夜の彼はなぜこんなにも違うのだろう? いつも自信に満ち溢れている彼なのに、今夜はどこか軽薄に見えた。
「まさか。私は……彼女たちのようにあなたのことを想ってはいません」
フレドリックは私を強い眼差しで見つめた。私が予期する間もなく、それまで花をいじっていた彼の手が私の頭へと伸び、優しく触れた。
「