第19章
ロージーは慌てた様子で部屋に入り、白い看護師の白衣を整えながら歩いていた。髪も急いで整えたのが一目でわかる状態だった。レオンのベッドの横に座っているイシスを見つけ、彼女が彼の体にシーツをかけ終えるところだった。
「遅くなってごめんなさい……寝過ごしちゃって」息を切らしながら言い、罪悪感を隠そうとした。
イシスは顔を上げ、穏やかな笑みを浮かべた。
「大丈夫よ、ロージー。私がもう彼の面倒を見たから」落ち着いた声で答えた。「あなたがいつもするように体を拭いて、運転手さんに手伝ってもらって着替えも済ませたわ。胃ろうの栄養も切れていたから入れておいた。ただ薬だけは……私が打てないから、あなたに任せたの。」
ロージーは部屋の真ん中で立ち止まり、驚いた様子だった。一瞬、遅刻した罪悪感を忘れるほど安堵した。
「まあ、神様……」胸に手を当てて呟いた。「本当にありがとう、イシス。どれだけ助かったかわからないわ。お礼は必ずするから!」
イシスは肩をすくめ、少し照れくさそうにした。
「礼なんて必要ないわ。ただ手伝いたかっただけ。」
ロージーはベッドに近づき、サイドテーブルの上の薬瓶を整理し始めた。