第43章
レオンは腕時計を見て、もうすぐ昼食の時間だと気づいた。
最後の書類を手に取り、確認と署名を済ませようとした時、ドアが開いてすぐに閉まる音がした。眉を寄せた。自分の部屋にノックもせず、知らせもなく入ってくる者などいない。
誰であれ叱責する準備をした。視線を紙から上げ、まず目に入ったのは高級な細いヒールのパンプスだった。ゆっくりと視線を上げ、露出した脚、短くタイトなドレスのスカート、繊細な腕、そして胸元を強調する張りつめた生地……そしてついに彼女の顔に辿り着いた。
ロレインだった。
レオンは数秒間、ただ黙って見つめていた。心臓が軽くつまずくような感覚があったが、平静を装って椅子に深く凭れ、腕を組んだ。
「相変わらず許可なく入ってくるんだな」彼は冷たい声で言った。
ロレインは彼がよく知る、あの挑発的な笑みを浮かべた。ゆっくりとした歩みでテーブルに近づき、高級な香水の匂いを部屋に広げた。
「あなたに会いたがっていると思ったわ、レオン。だって……ずいぶん長い間、姿を見せなかったもの」
彼はテーブルの上の書類に視線を落とし、イライラを抑えようとした。そして、それ以上に自分を苛立たせる別